認知症予防って楽しい?

先日、老人医療が専門の先生による「フレイル・認知症予防」という講座に参加しました。フレイルというのは、介護が必要なほどではないものの、身体・認知機能が低下している状態だそうで、かなり身につまされるテーマでした。

講義の中でなるほどと思ったのは、だいたいの人は自分の年齢を実年齢×0.7くらいに感じているとのこと。それでも体は正直で、「老い」は年齢とともに確実に進むのだとか。誕生日のたびに「やだ、もう○○歳なの~。信じられない」なんて言っている私は、まずは年齢を直視するところから始めないといけないようです。

それではどうしたらいいの? というと、食事、運動、頭を使う…と一般的な対策をデータを駆使して説明されたあと、「でもね~、楽しくなくてはだめなんです。無理してやってストレスをためるほうがよっぽど体に悪いです」と言われました。

この言葉に会場はざわつき、次々と手があがりました。
「あの、私は甘いものが好きなんですけど、やめたほうがいいですか?」「好きなら食べましょうよ。歳をとったらダイエットは禁物です」
「定期健診は必ず受けたほうがいいですよね?」「その人の考え方次第です。医者嫌いで長生きした人も多いです。私の父とか(笑)」

要は、年齢にあらがわず、老いは認めた上で楽しいことを探せばいいのですね。講義そのものが楽しい雰囲気で、たくさん笑うこともできて、これもフレイルの予防になるのかなと思った1日でした。

kaz